女医

エイズはHIVウイルスが体内感染することで発症する病気です。

しかしHIVウイルスが感染したからといって、すぐにエイズを発症するわけではなく、HIVウイルス感染後は「感染初期」、「無症状期」、「エイズ発症期」の3つの経路をたどることとなります。

それでは各期間の症状を説明していくことにしましょう。

感染初期の初期症状は?

HIVウイルスに感染すると2週間から8週間後、50%から90%という高い確率で初期症状を発症することとなります。

その症状はのどの痛みやだるさ、筋肉痛など風邪やインフルエンザに似たもので、1~2週間程度で症状もなくなるので、ほとんどの人がHIVウイルス感染の初期症状と自覚することはありません。

また病院へ行っても風邪などの症状と誤診されるばかりで、HIV検査を受けたとしてもこの時期にHIVウイルス感染を実証することはできないので、感染に強い心当たりのある人以外は疑うこともないでしょう。

無症状期の症状は?

そして感染初期の期間を過ぎると、感染したHIVウイルスが活性化する無症状期を迎えることとなります。

この期間は従来8年から10年と言われていましたが年々その期間は短くなり、今では3,4年というのが一般的な認識になりつつあります。

この時期はウイルスが活性化するのに対して、それに伴うような症状が引き起こされることは稀です。

この期間が無症状期と呼ばれる所以もこの症状がないことによります。

しかし、体内では外からの細菌やウイルスから体を守る免疫中枢であるCD4リンパ球細胞がHIVウイルスに破壊され続け、だんだんと免疫力を奪って行くことになります。

このCD4リンパ球細胞の破壊スピードには個人差もあり、短期間で急激な破壊被害が出ることもあるので、それによって体に様々な症状を発症することもあります。

その症状には長期間の発熱、体重の減少、下痢、吐き気や嘔吐、倦怠感、疲労感などがあります。

これら自覚症状が現れる場合は、進行の速さが懸念されるので一刻も早いHIV検査を受けることをおススメします。

エイズ発症時の症状は?

無症状期のCD4リンパ球細胞破壊が進むと人の免疫力は無いに等しい状態となり、あらゆる細菌やウイルスから身を守ることができなくなるので、健康時には考えられないような病気を発症することとなります。

またこの時に発症する病気がエイズ指標疾患として特定されている23種に該当すれば、エイズ発症と診断されることとなります。

(エイズ指標疾患)

1.カンジタ症
2.クリプトコッカス症
3.コクシジオイデス症
4.ヒストプラズマ症
5.ニューモシスチス肺炎
6.トキソプラズマ脳症
7.クリプトスポリジウム症
8.イソスボラ症
9.化膿性細菌感染症
10.サルモネラ菌血症
11.活動性結核
12.非結核性抗酸菌症
13.サイトメガロウイルス感染症
14.単純ヘルペスウイルス感染症
15.進行性多巣性白質脳症
16.反復性肺炎
17.リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成
18.HIV脳症(痴呆又は亜急性脳炎)
19.HIV消耗症候群(全身衰弱又はスリム病)
20.カポジ肉腫
21.原発性脳リンパ腫
22.非ホジキンリンパ腫
23.浸潤性子宮頸癌