ナースコール

エイズは発症してしまうと厄介な病気ですが、HIVウイルス感染時の早期治療を行えばエイズ発症を抑えることができ、一般人と変わらない通常生活を送ることが可能です。

HIV治療の根幹は、体内感染したHIVウイルスの増殖を抑えながら免疫力を回復し、それを維持し続けることにあります。

現在のところ完治するだけの治療法は発明されていませんが、HIV治療を行うことで死に至ることを避けることは十分に可能なのです。

治療開始のタイミングは?

治療時期についてはウイルス感染により破壊された免疫中枢であるCD4リンパ球細胞の数を目安に開始されます。

健康体のCD4リンパ球細胞数は血中1立方ミリメートル内に800個から1000個存在しますが、治療が確立された当初はHIVウイルスの感染被害により200個程度まで下がった時点で開始されていました。

「なんですぐ始めないの?」という疑問をみなさんもつかと思いますが、これは治療による副作用が懸念されるからです。

しかし近年はその副作用も少なくなり、500個未満での治療開始が強く推奨されるようになりました。

治療時の注意点

現在、HIV治療には3~4剤の抗HIV薬の同時服用が取られています。

この治療法を「強力な抗ウイルス療法(Highly Active Anti-Retroviral Therapy)」の頭文字を取ってHAART療法と呼びます。

当初は1~2剤の服用が行われていましたが、HIVウイルスが薬にすぐ耐性を持ってしまい効かなくなっていたことから、今ではこのHAART療法が主流となったのえす。

このHAART療法が始められてから感染者の予後は劇的に改善されています。

しかしこのHIV治療は一度はじめると生きている限り一生続けていかなければならず、感染者にはい大きな負担を強いることとなります。

よって、治療開始後はよくこの点を理解した上で規則正しい服用を義務付けなければならないのです。

というのは、服用を中途半端にしてしまうとHIVウイルスが薬に対して耐性を持ってしまい、今後その薬は使えなくなってしまうのです。

つまり自ら治療できる可能性の範囲を狭まてしまうこととなるわけです。

1、2度服用を忘れただけで耐性をもってしまうことも珍しい話ではないことから、この点は必ず守り続けていかなければならない鉄の規則としなければならないというわけです。

関連記事

エイズを放置するとどうなるか

1985年に初めて日本でエイズ患者が確認されてから、HIV感染者、エイズ患者とも増加傾向を辿り、2008年末までに10522件のHIV感染者と4899件のエイズ患者、合わせて15451件の報告がされています。 近年は医療・・・